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防草シート

【防草シートの効果】費用と種類、設置方法などをまとめてご紹介!

防草シートはり

雑草対策の一つとして、防草シートを使った方法があります。

自宅の庭や畑、空き地やビニールハウスまで幅広い場面で使われているため、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

ここでは、防草シートの費用や種類、メリット・デメリット、自分で設置をするのか業者に依頼して設置をお願いするのかなど、基礎知識をまとめて紹介していきます。

雑草でお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

防草シートの防草効果や耐用年数はどれほど?

防草シートは雑草対策として広く活用されています。
それでは、防草シートの効果はどのようなものなのでしょうか?

また、耐用年数はどれくらいなのでしょうか?

防草シートの効果は?

防草シートは、簡単に説明すると「光」を遮断するシートです。植物が育つためには「水・空気・光」がそれぞれ必要になります。

このうちの一つ「光」を遮断することで、雑草は光合成ができなくなり、育たなくなっていきます。

雑草で困っている土地の上に防草シートをかけて風などで動かないよう固定するだけ、という非常にシンプルな方法です。また、防草シート自体に薬品が含まれているといったこともないため、作業するにも環境にも安全な雑草対策の一つです。

手作業で雑草を抜いたり、除草剤を撒いたり、草刈機を購入し時間を使って手入れをしたり…これまでそうした雑草対策を行ってきた人が防草シートを設置したところ、草刈りをする回数が60〜90%ほど軽減されたというケースもあるようです。

例えば、年に10回、雑草の手入れをしていた人が防草シートを設置したところ、年に1〜4回で済むようになり時間の余裕もできるようになります。

詳しくは下記で説明しますが、防草シートは素材や品質(遮光率・厚み・密度等)も様々でピンからキリまで存在します。

それにより料金も効果も変わってくるため、どんな製品を選ぶかで、今後の草刈りの負担が軽減される割合も変わってきます。

防草シートを敷くときに正しく施工できていなかったり、土地に合った防草シートを選べているかで効果も変わってきてしまいます。

防草シートの耐久年数は?

防草シートを選ぶ種類によっては、暴走シートを敷いて雑草が生えてこなくなっても、その耐久年数が半年や1年程度のものだとしたら毎年買い換えたりしなければならず、結局コストや身体的労力が大きくなってしまいます。

例えば、ホームセンターなどで手軽に入手できる織布タイプの安価な防草シートでは、耐久年数が2〜3年のものが多く、2〜3年経過したら雑草が突き抜けてくる、ということも珍しくないようです。

織布タイプの場合、縦糸・横糸を編み込んでいるため年数が経つとほつれてきたり、一年中雨や風に当たることで弱ってきたりします。単純に織り込んであるだけの織布タイプは、劣化が早いと言えるかもしれません。

一方、繊維を織り込んでいない不織布(繊維を絡み合わせている)タイプの防草シートは、織布タイプと比較して耐久年数が長いとされています。
3〜4年経過しても十分に高い効果を維持してくれるものや、10年耐久のシートもあり年数が経過しても著しい劣化は見られない、といった製品もあります。

しかし中には織布の製品であっても、特殊な工法を用いて作られているものもあり、3年、4年と効果を維持してくれるものもあります。

防草シートの種類と値段

悩む人

防草シートにはさまざまな種類があり、それぞれ値段もピンキリです。どれを選んだら良いのかわからないという方のために、ここでは、一般的な防草シートの種類と値段を紹介していきます。

一般的なタイプの値段の相場

  • 織布タイプの防草シート:1㎡あたり250円〜350円程度
  • 不織布タイプの防草シート:1㎡あたり400円〜600円程度

一般的な値段の相場ですが、おおよそ上記のようになっています。

織布と不織布を組み合わせたものもあり、その場合は1㎡あたり500円〜600円程度が相場になってきます。

防草シートの設置方法

防草シートを自分で設置するか業者に依頼するか迷う方もいると思います。

まずは、防草シートを設置するときにどのような作業や道具が必要なのか、一般的な流れをお伝えしていきます。

作業するのが苦手な人や、体力的に厳しい人は、業者に依頼することも検討しましょう。

1.除草と整地

防草シートを敷く前に雑草をきれいに取り除いておく必要があります。

シートを傷つけたり破けないようするために、キレイに設置するためにもゴミや石などもしっかり取り除きましょう。また、生命力が強い草や、硬く突き抜ける力が強い草などは、根の部分までしっかり除去することが大切です。

防草シートを隙間なくキレイに敷くためにも、地面の凹凸をなくすために整地も必要になってきます。

2.防草シートを敷く

防草シートは、転がすと表面が上側を向くように巻かれて用意されています。

そのため、整地が済んだら表裏を気にせず、シートを転がすように敷いていきましょう。

防草シート同士が最低でも10cm〜15cmほど重なり合うように設置していきます。

重なる部分が狭くなると、そこから雑草が伸びてきてしまうことがあるので注意が必要です。

3.必要に応じてカットする

防草シートを設置する場所がシートの形に合わない場合は、その都度必要に応じてカットしましょう。

防草シートを敷く前にカットする場合は、「いざ敷いてみたら足りなかった」ということがないよう、しっかり測ってからカットすることをおすすめします。

4.ピンを打つ

防草シートの位置が決まったら風で飛ばされないようにピンを打ちしっかり固定していきます。

防草シートの規格(1m×25m、1m×50m、2m×25mなど)によって打つする間隔が変わってくることがありますが、おおよそ周囲は50cm単位で、中央は1m単位で、といった間隔を目安にピン打ちしていきましょう。

製品購入時にピンの打つ位置を説明する図がある場合は参考にしましょう。

5.ピン穴を埋める

これはピン打ちなどと違い、必ずしもやらなければいけないことではないですが、ピンをした穴から雑草が伸びてきてしまうことがあるので念を入れたい方へのおすすめになります。

ピンを打った上からシールを貼ることで雑草を防げます。
防草シート専用の粘着テープも販売されていますので、ピン穴もしっかり塞いでおくと安心です。
テープを貼る際にピンに砂埃などが残っていると、剥がれやすくなってしまうので砂などはしっかり除去してからテープを貼りましょう。

6.隙間をすべて塞ぐ

ピン穴を埋める時と同様、防草シート同士の重ね目、シートの端といった隙間にもテープを貼り、隙間をすべて塞ぎます。

防草シートの製品ごとに特徴がありますが、一般的な防草シートの設置の流れは、このようになります。

防草シートの設置を依頼するかどうか

防草シート

設置場所にもよりますが、すごく難しいというわけではない防草シートの設置作業。
自分で設置するのか、業者に依頼した方が良いのか、迷ったときは次のような判断基準があるので参考にしてみてください。

自分で設置しても良い例

防草シートの設置に慣れている人ならスムーズに作業できますが、初めての人や作業にまだ慣れていない人は、かなりの時間をかけ苦戦をすることがあります。

狭いスペースであれば、なんとか一人で設置することも可能ですが、広くなるほど大変な作業となります。

庭先や駐車場程度のスペースで、かつ地面に障害物や凹凸がほとんどない場所であれば、自分で設置にチャレンジしてみても良いでしょう。

業者に依頼した方が良い例

防草シートは、整地され凹凸がない平らになった地面に設置するのが基本です。

凹凸があればシートが破れやすくなり、除草がキレイにできていなければ草がシートを突き破る可能性もあります。

防草シートを敷くスペースの広さに関わらず、整地されていない土地や切り株や石などが多い土地、雑草が多すぎて除草しきれていないといった場合には、業者に依頼する方が効率良く設置できます。

もちろん、業者に依頼した方が良い場合であっても、とにかく費用を抑えたいという人は、自分で設置にチャレンジしてみるのもいいでしょう。

自分で設置する場合に必要な道具

軍手

防草シートを自分で設置する際に必要になる道具。

  • 軍手または作業用の手袋
  • カッターまたはハサミ(防草シートをカットするため)
  • 防草シート
  • ピン(18cm程度が目安です。土地によって長さは変わります。本数は防草シートの面積に合わせて用意しましょう)
  • 防草シート用粘着テープ(隙間を埋めるため)
  • ハンマー(ピン打設用)
  • メジャー
  • チョーク(ピン打設位置をマーキングするのに便利です)

基本的には、上記の道具が一式あれば、防草シートの設置に困ることはないでしょう。

防草シートは予算をみながら耐久年数をしっかり確認し、カッター(ハサミ)、ハンマーなどはある程度しっかりしたものを用意しておくことをおすすめします。

業者に依頼した場合の作業費用

防草シートの設置を業者に依頼する際、もちろん料金も発生してしまいます。
そこで費用はいくらくらいになるのか、皆さん気になるところではないでしょうか。

料金設定は業者によって異なるため、あくまで参考程度となりますが1平米あたり1000円〜2,500円程度が相場になります。

ただし、これは防草シートの設置費用のみの相場です。
防草シートは、別途で自分で購入しなければならないケースがほとんどです。
除草作業や整地作業、除草剤の散布なども希望する場合は、また別途費用がかかってきます。

そのため、詳しい料金については、業者に見積もりを依頼しましょう。

防草シートのメリットとデメリット

防草シートの設置はメリット、デメリットがいくつかあります。

デメリットも目立ちますが、「雑草対策」の観点から言えば、非常にメリットが多い方法と言えるでしょう。

防草シートのメリット

ひとつ目のメリットとして挙げられるのは、防草シートの名の通り雑草を防ぐシートなので、雑草管理の負担が大幅に軽減されるという点です。

自宅の庭・駐車場、畑や空き地、家の外周などさまざまな場所に使用できます。

空き家を管理されている方は、防草シートを設置しておくことで、ある程度放置しなかなか手入れができなくても、雑草が生い茂ってしまうということは防げます。

雑草がなくなることで、草に潜んでいるバッタなどの害虫や蚊などの発生も軽減されます。

防草シートのデメリット

一方のデメリットとしては、見た目など景観が損なわれる点が挙げられます。

畑で使用する分にはさほど気にはなりませんが、家の庭やその周り、駐車場などに設置する場合、基本的に光を一番遮断する黒色のシートを使用するため、塀や壁の色と合わないといったデメリットがあります。

また、風雨にさらされることで劣化します。
劣化した部分から雑草が生えてきたり、貼り替えとなると大きなゴミとなってしまうため処分に困るといった点も挙げられます。

防草シートのまとめ

雑草対策ということで、一番基本的な雑草対策の一つ、防草シートについて基礎知識を紹介してきました。

防草シートにはさまざまな種類があり、値段や耐久年数も変わってきます。
自分の設置したい場所にあった雑草対策を把握し、用途に合った防草シートを選ぶことが大切です。

防草シートの設置が初めてという人や、慣れていないという人は、後悔しないためにも業者に依頼することも検討した方が良いかもしれません。
見積もりは3社ほどに依頼して、費用や作業内容などを比較し、人柄も見るようにしましょう。
しっかり納得のいく業者に依頼するのが一番です。